コントロールできないことにエネルギーを使わない

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コントロールできないことにエネルギーを使わない

ぼくたちは日常的にさまざまな出来事や状況に直面しますが、

その中にはコントロールできることと、コントロールできないことが含まれます。

自分の力ではどうしようもないことも、誰かの代わりに悩んだりしてませんか?

コントロールできることと、できないことがある

世の中には、自分の力だけでなんとかできることと、できないことがあります。

アドラー心理学においては、

人は「自分自身の意識や行動」に関してのみコントロールが可能だとも言われています。

他人の感情や天気、世界の経済状況など、私たちの手の届かないものは、

どれだけ気にしても変えることができません。

それにも関わらず、多くの人がこれらのコントロールできないことにエネルギーを使ってしまっています。

コントロールできないこととは

私たちが日常で遭遇する悩みの中には、

どれだけ努力しても完全にコントロールすることが難しいものがあります。

以下でいくつかそのような事例をご紹介しましょう。

言うことを聞かない部下
指示やアドバイスをしても、部下がそれに従ってくれない時のフラストレーションやイライラは、多くの人が経験することでしょう。言う事をきかない、仕事ができない等は、本人の課題でありあなたの悩むべきものではありません。

他人からの評価
人はどんなに頑張ったとしても、他人からの評価や見方を完全にコントロールすることはできません。
一人一人の価値観や感じ方は異なるため、評価も様々です。

他人の感情や態度
家族や友人、同僚との関係においても、彼らの感情や態度を直接変えることは不可能です。
自分の言動によって影響を与えることはできますが、最終的な決断はその人自身が持つものです。

予期しない事態やアクシデント
急な雨、交通渋滞、病気など、予期せず突然生じる事態には、私たちの意志で避けることは難しいです。

これらは、誰もが一度は経験するような悩みですが、ぼくたちにはコントロールできません。

考えたり悩んだりすればするほどエネルギーを消費し、その割に解決はしないものです。

コントロールできることに集中する方法

では、私たちが日常で直面する多くの出来事の中で

確実にコントロールできることもあります。

ここで、その具体的な例をいくつか挙げてみましょう。

自分の姿勢や呼吸
自分の体の中で、最もコントロールしやすいのは自身の姿勢や呼吸です。
姿勢を正して、深呼吸をすることで、自分の気持ちや体調をリセットし、リフレッシュすることができます。

今、この瞬間の感情に向き合うこと
過去の失敗や未来への不安から目を背けるのではなく、
今の自分が感じている気持ちや感情に真摯に向き合うことです。
これにより、感情のコントロールが可能となります。

次の行動についての選択
様々な悩みや問題に直面したとき「それはそれとして」と口に出して、今できることは何か?
という風に自分のこれからの行動や選択については完全に自分自身の自由で決めることができます。

自分の言葉の選び方
日常の会話やコミュニケーションでは、どんな言葉を選ぶか、どんな態度で話すかは、
自分の意識の中でコントロールすることができます。
言葉の選び方一つで、人間関係やコミュニケーションの質を大きく変えることができます。

これらは日常生活の中で、私たちがコントロールできる事例の一部に過ぎません。
しかし、このような小さなことから意識してコントロールを獲得することで、
日常のストレスや困難にも前向きに取り組むことができるようになります。

コントロールできないことを気にするデメリット

エネルギーの浪費
コントロールできないことを常に気にしていると、その分だけ心のエネルギーが浪費されます。

ストレスの増加
変えることができないものに対して焦燥感や無力感を感じることで、ストレスが増加します。

行動の停滞
コントロールできないことに囚われると、自分の力で変えられることへのアクションが鈍ってしまいます。

コントロールすることだけに意識を向けるメリット

自己コントロール感の向上
コントロールできることにだけ意識を向けることで、自分の感情や行動に対するコントロール感が増し、外部の要因に振り回されることなく、自分自身のペースで生活することができます。

深いリラックス感
無駄な心配やストレスから解放されることで、深いリラックス感を得られます。この状態は、日常の小さなストレスや疲れからも早く回復する手助けとなります。

精神の安定
コントロールできることに焦点を当てることで、過去の後悔や未来の不安から解放され、精神的に安定した状態を保つことができます。これは日常生活の質を高める上で非常に重要な要素となります。

自分の手の届く範囲に集中しよう

日々の生活の中では、ストレスフルで解決したい問題に多く直面します。

あなたがコントロールできることだけにエネルギーを集中させることで、

より充実した日々を過ごすことができます。

自分の手の届く範囲で最善を尽くすということを意識して生きていけば、

消耗することなく、快適に生きていけるでしょう。


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