Genspark(ジェンスパーク)とは?AIが「自分で考えて仕事をこなす」次世代ワークスペースをわかりやすく解説

「最近テレビCMでよく見かけるけど、Gensparkって何?」「ChatGPTと何が違うの?」——そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

Genspark(ジェンスパーク)は、2026年1月に日本市場へ本格上陸したAIサービスです。シリコンバレー発のスタートアップでありながら、わずか2年足らずで評価額1,250億円超のユニコーン企業となり、世界中で急速に注目を集めています。

一言で言えば、「AIに”部下”として仕事をそのまま任せられる」ツールです。調べる・まとめる・資料を作る・画像や動画を生成する……これらをひとつの画面で、ひとつの指示で完結させてしまいます。

この記事では、Gensparkをまったく知らない方でも理解できるよう、その正体・特長・料金・主要機能・向いている人まで、できるだけわかりやすく解説します。


目次

Gensparkとは?「AIツールが多すぎ問題」を解決する存在

Gensparkは、米国カリフォルニア州パロアルトに本社を置くMainFunc社が開発したAIプラットフォームです。2023年12月に創業し、2025年4月に「スーパーエージェント」機能をリリース。同年11月には約410億円の資金調達を完了し、AIエージェント企業として世界最速でユニコーン企業の仲間入りを果たしました。

日本では2026年1月28日に日本法人を設立し、テレビCMや交通広告でも見かけるようになりました。すでに国内ではADK、SBI、NTTデータ、パナソニック、ソースネクストなど大手企業が導入しています。(2026年1月時点)

なぜ今これほど注目されているのか

背景には「AIツールが多すぎる問題」があります。

ChatGPT・Gemini・Claudeなど、今や優れたAIツールがたくさん存在します。しかし、それぞれを個別に契約すると月額合計で1万円を超えることも珍しくなく、「どのツールを使えばいいかわからない」という声も多く聞かれます。

Gensparkはこの問題に対して、「複数のAIモデルをひとつのプラットフォームにまとめてしまう」というアプローチで解決します。ChatGPT・Gemini・Claudeなど70以上のAIモデルを統合しており、ユーザーは「どのAIを使うか」を考えなくてよいのです。


Gensparkの3つの「すごさ」

すごさ① AIチャットで「複数のAIの答えをまとめてくれる」Mixture of Agents技術

GensparkのAIチャット機能には、「Mixture of Agents(MoA)」と呼ばれる独自技術が搭載されています。これは、ChatGPT・Claude・Geminiなど複数のAIモデルに同じ質問を同時に投げかけ、それぞれの回答を統合・最適化してひとつの精度の高い答えとして返してくれる仕組みです。

たとえば「今夜の晩御飯の献立を教えて」と聞いたとき、単一のAIが答えるよりも、複数のモデルが多角的な視点から検証した統合回答が得られます。

MoAで複数のAIを同時に使っている様子。その結果をさらにまとめてくれる。

これにより、ひとつのAIでは見落としがちな観点を補完しあい、また誤情報(ハルシネーション)のリスクを下げる効果があります。

あくまでAIチャット内でのテキスト生成を賢くする技術ですが、「複数のAIを使い分けなくていい」という体験を実現する重要な基盤です。

すごさ② スーパーエージェントが「調べる→作る」を自律的に完遂

Gensparkが他のAIツールと根本的に違うのが、スーパーエージェントの存在です。

従来のAIが「質問→答え」という一問一答だったのに対し、スーパーエージェントは複数のステップにまたがる作業を自分で計画して実行します。

たとえば「競合3社の比較資料をスライドで作って」と指示すると、Web検索・情報収集・内容の整理・スライド生成まで、スーパーエージェントが自律的に進めて成果物を届けてくれます。

従来なら、情報収集はPerplexity、文章整理はChatGPT、スライド作成はGamma……と複数ツールを行き来する必要がありましたが、Gensparkならひとつの画面で完結します。

すごさ③ 指示はひとこと「自然な日本語」でOK

Gensparkは「AIの知識が全くない人でも、部下や同僚に頼むようにざっくり指示するだけで成果物が生成できる」ことを設計思想としています。

「来週の会議用に競合3社の比較資料を10枚のスライドで作って」「このExcelデータを分析して傾向をまとめて」——こうした自然な日本語の指示で動くため、専門知識がなくても使いはじめられます。


主な機能を知っておこう

Gensparkには現在15以上のエージェント機能が揃っています。ここでは特に知っておきたいものをご紹介します。

① AIチャット

ChatGPT・Claude・Geminiなど複数のAIモデルをひとつの画面で切り替えながら使えます。

前述のMixture of Agents(MoA)モードでは、複数モデルの回答を統合して精度の高い答えを返してくれます。

Plusプラン以上ではクレジット消費なし・無制限で利用可能です。

一点言うなら、「複数のAIに尋ねて→結果をまとめて整理して返してくれる」という工程がどうしてもあるため、答えが返ってくるまでには1分程度の時間がかかることも。

② AIスライド

テーマを入力するだけで、構成・デザイン・画像配置まで含めたプレゼン資料を自動生成します。既存のPDFやExcelを読み込んで資料化することも可能。Plusプラン以上ではPowerPointやGoogleスライド形式でエクスポートできます。

③ AIシート

スプレッドシート形式でAIにデータ整理・分析・比較表作成などを依頼できる新機能です。ExcelやGoogleスプレッドシートのような使い勝手でAIと協働できます。

④ AIドキュメント

レポート・ブログ記事・提案書などの長文ドキュメントをAIと一緒に作成・編集できます。AIチャットで生成した内容をそのままドキュメントに送り込んで仕上げる、という流れで使うのが効率的です。

⑤ AIデベロッパー

コードを入力するだけでWebサイトやアプリのプロトタイプを自動生成できます。アニメーション・Googleマップ埋め込み・フォーム機能なども実装可能で、プログラミング知識がなくても簡単なWebページを作れます。

⑥ AI画像

テキストを入力するだけで高品質な画像を生成できます。

生成した画像はそのままブラウザ上で編集も可能で、背景除去・部分修正・画像拡張・ぼかし除去など多彩な加工機能が揃っています。SNS投稿用のアイキャッチ、ブログ記事のイラスト、資料の挿絵など幅広い用途に使えます。無料プランでも試せる点も魅力です。

⑦ AIデザイナー

単なる画像生成にとどまらない、デザイン特化のエージェントです。バナー・ポスター・SNS投稿画像・広告素材などを、ブランドイメージやレイアウト指定を考慮した上で自動生成してくれます。デザインスキルがなくても、商用レベルのビジュアルをテキスト指示だけで作れるのが強みです。

⑧ AI動画・フォトジェニー・クリップ

テキストから短い動画を自動生成する「AI動画」、写真加工に特化した「フォトジェニー」、動画編集・クリップ作成に使える「クリップ」が揃っています。SNS用の動画素材やプレゼンへの挿入動画をデザイン知識不要で作れます。

⑨ AIポッドキャスト・AI音楽・AIオーディオ

テキストから音声コンテンツを生成するエージェント群です。

「AIポッドキャスト」はテキストをポッドキャスト形式の音声に変換、「AI音楽」はBGMや楽曲を自動生成(2026年追加の新機能)、「AIオーディオ」は音声加工・編集に使えます。

⑩ ディープリサーチ

特定のテーマについて、Web上の複数情報源を横断的に調査・分析して詳細なレポートを生成してくれます。

市場調査・競合分析・学術的なリサーチなど、深い調査が必要なときに活躍します。無料プランでは1日1回、Plusプランでは月50回利用可能です。

⑪ Speakly(音声入力・翻訳)

日本語の音声をリアルタイムで多言語に変換できる音声入力アプリです。詳細は別記事で詳しくご紹介する予定ですが、会議の同時通訳や音声でのAI操作に活用できます。(2026年1月時点の情報)


Gensparkの目玉:スーパーエージェントとカスタムエージェント

Gensparkが他のAIツールと一線を画す最大の特徴が、この2つの「エージェント機能」です。

スーパーエージェント(Super Agent)とは

2025年4月にリリースされた、Gensparkの中核機能です。従来のAIが「質問→答え」という一方向のやり取りだったのに対し、スーパーエージェントは「調査→計画→実行」という自律的なサイクルで動きます。

具体例で言うと、こんな使い方ができます。

  • 「A社とB社の製品を比較して、価格交渉のための資料を作って」→ 自分でWeb上を検索・収集・分析し、比較表つきの資料を完成させる
  • 「来月のマーケティング戦略を考えて」→ 市場データを調べ、競合分析をし、提案資料のドラフトまで作成
  • 「このExcelと市場レポートをもとに経営会議向けの資料を作って」→ 複数のファイルを読み込んで自律的に資料化

人間が「何をするか」だけ伝えれば、あとは勝手に進めてくれる——まさに「優秀な部下に丸ごと仕事を依頼する」感覚です。内部では複数のAIモデルとツールが自律的に役割を分担し、リサーチから成果物の生成まで連携しながら完遂します。

カスタムエージェントとは

2026年1月の「Genspark AI Workspace 2.0」発表で追加された新機能です。自分だけのオリジナルAIワークフロー(作業手順)を構築できます。

たとえばこんな使い方が考えられます。

  • ブロガー向け:「キーワードを入力したら、SEO記事の構成案・本文ドラフト・アイキャッチ画像案まで自動生成する」エージェントを作る
  • 営業担当向け:「企業名を入力したら、公式サイト・ニュース・決算情報を調べてアプローチメモを作成する」エージェントを作る
  • マーケター向け:「競合の新製品情報を毎日収集してレポート化する」エージェントを定期実行する

AIの知識がなくても、自然な言葉でワークフローを定義できるのがポイント。プログラミングは不要です。一度作ったカスタムエージェントは繰り返し使えるため、定型業務の自動化に特に威力を発揮します。


料金プランを解説(2026年2月時点)

Gensparkは「クレジット制」を採用しています。

機能を使うたびにクレジットが消費される仕組みで、AIチャットなど軽い処理は少なく、動画生成などは多く消費します。

プラン月額(目安)クレジットこんな人向け
Free(無料)無料毎日100〜200クレジットまず試してみたい人
Plus月払い:約3,750円
年払い:約3,000円/月
月10,000クレジット個人・フリーランス・副業
Pro月払い:約37,500円
年払い:約30,000円/月
月125,000クレジットヘビーユーザー・企業
Business(法人)要問い合わせカスタムチーム・大企業

※料金はドル建て($24.99 / $249.99)のため、為替レートにより変動します。上記は1ドル=150円換算の目安です。2026年2月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

無料プランでできること

Freeプランでも毎日100〜200クレジットが付与されるため、AIチャット・基本的な画像生成・ディープリサーチ(1日1回)などを無料で試すことができます。「まず使ってみてから判断したい」という方には十分な範囲です。

Plusプランはコスパ最強?

注目したいのがPlusプランのコストパフォーマンスです。ChatGPT Plus・Claude Pro・Gemini Advancedをそれぞれ個別に契約すると月額合計約9,000円かかります。GensparkのPlusプランなら年払いで月約3,000円(=約$20)。複数のAIを使いたい方には圧倒的にお得です。

また、Plusプラン以上ではAIチャット機能がクレジット消費なし・無制限で利用できます(2026年現在)。

日常的な質問・相談・文章作成など、チャット中心の使い方なら月のクレジットをほとんど温存できます。

日本国内での購入方法について

公式サイト(genspark.ai)からはドル建てのクレジットカード決済が基本です。国内ではソースネクストが公式パートナーとして円建て・請求書払いにも対応したプランを提供しており、法人での導入や長期契約を検討している方にはこちらも選択肢になります。(2026年1月時点の情報)


こんな人にGensparkは向いている

Gensparkは非常に多機能なため「誰でも使える」と言っても過言ではありませんが、特に恩恵が大きいのは以下のような方です。

① 複数のAIを使い分けていて「管理が面倒」な人

ChatGPT・Claude・Gemini……それぞれのログイン・費用管理・使い分けに疲れている方。Gensparkに一本化することで、コストを抑えながら全AIを使えるようになります。

② 調査・資料作成・報告書作成に時間がかかっている人

「調べてまとめてスライドにする」という一連の作業が丸ごと自動化されます。営業・マーケター・コンサルタント・ライターなど、情報収集と資料作成が多い職種に特に向いています。

③ ブログ・SNS・コンテンツ制作をしている人

記事の構成案・本文生成・アイキャッチ画像・動画素材まで、コンテンツ制作に必要な作業をひとつのツールでこなせます。Yukiさんのようなブロガーにとっても強力な武器になります。

④「AIを使ってみたいけど何から始めればいいかわからない」初心者

Gensparkの公式設計思想は「AIの知識ゼロでも、自然な言葉で話しかけるだけで使える」こと。難しい設定やプロンプトの書き方を覚えなくても、同僚に話しかけるような感覚で使い始められます。

⑤ 画像・動画制作のコストを下げたい人

Adobe製品や外注が必要だった画像・動画の作成が、テキスト入力だけで完結します。SNS担当者、個人事業主、ひとり広報など、少ない予算でクリエイティブを作りたい方に。

⑥ 定型業務を自動化したい人・小規模チーム

カスタムエージェント機能を活用することで、「毎回同じ手順で行っている作業」を自動化できます。従業員が少ない中小企業やスタートアップにとっては、特に大きな生産性向上につながります。


Gensparkを使う際の注意点

良い点ばかりではなく、現時点での注意点も正直にお伝えします。

  • クレジット消費の管理が必要:動画生成などはクレジット消費が大きいため、使い過ぎると月の途中でクレジットが尽きることがあります。計画的な利用を心がけましょう。
  • 料金がドル建て:為替の影響を受けます。円安が進むと実質的な負担が増える点は意識しておきましょう。
  • AIの回答は必ず確認を:Gensparkはハルシネーション(誤情報)を減らす工夫をしていますが、完全ではありません。重要な情報は必ず一次情報に当たる習慣を持ちましょう。
  • 進化が非常に速い:機能・料金が頻繁にアップデートされます。本記事は2026年2月時点の情報ですが、最新情報は公式サイトで確認することをおすすめします。

画像とか動画、スライドをつくると、すぐクレジットなくなるから注意!


まとめ:Gensparkは「AIをひとつにまとめる新しい使い方」の最前線

Gensparkのポイントをまとめます。

  • 70以上のAIモデルを統合した「オールインワンAIワークスペース」
  • 調べる・まとめる・スライド化・画像動画生成までひとつの画面で完結
  • スーパーエージェントが「指示ひとことで自律的に仕事を完遂」
  • カスタムエージェントで「自分専用の自動化ワークフロー」を作れる
  • 無料プランでもかなりの機能が試せる。有料Plusプランは月約3,000円(年払い)でコスパ抜群
  • AIの知識ゼロでも、日本語で話しかけるだけで使えるように設計されている

「たくさんのAIツールに振り回されたくない」「AIをもっとシンプルに使いたい」——そんな方にとって、Gensparkは現時点で最も有力な答えのひとつです。まずは無料プランで試してみるのが一番の近道です。

▶ Gensparkを無料で試してみる(公式サイト)

※本記事の情報は2026年2月時点のものです。料金・機能は変更される場合があります。最新情報は公式サイト(genspark.ai)でご確認ください。

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