Web制作において、HTMLタグの正しい理解と活用は、SEOやアクセシビリティに直結します。
その中でも特に誤解されやすいのが「sectionタグ」です。
この記事では、初心者でもわかりやすいようにsectionタグの正しい使い方を解説します。
sectionタグとは?基本的な役割を理解しよう
sectionタグは「文書の意味的な区分」を表すセマンティックなHTML要素です。
たとえば、記事内の「概要」「詳細」「関連情報」といった、
意味を持つコンテンツのまとまりを示すときに使います。
W3Cの仕様でも「sectionはテーマを持った内容のグループ」と定義されています。
つまり、単にレイアウトのためではなく、意味的な文脈を整理する目的で使用することが重要です。
初心者がやりがちな間違い
HTML初心者がsectionタグを使うとき、よくある誤りは以下の2つです。
- divタグの代わりに使ってしまう
→ 単なる見た目の区切りならdivを使うべきで、sectionを使う必要はありません。 - 見出し(h2など)を入れない
→ sectionタグ内には必ずしも必要ではありませんが、
基本的には見出し要素と一緒に使うことが推奨されています。
これらの誤用は、検索エンジンやスクリーンリーダーに正しく文書構造を伝えられず、
SEOやアクセシビリティの面で不利になる可能性があります。
よく考えずに「とりあえずsection」とかは良くないね
sectionタグとSEOの関係
sectionタグを正しく使うことで、
検索エンジンがコンテンツの構造を理解しやすくなり、SEOに有利に働きます。
Googleのクローラーは、見出しやsectionによってコンテンツのテーマを把握するため、
論理的に整理されたHTMLは評価につながります。
また、セマンティックなHTMLはユーザー体験にも直結します。
スクリーンリーダーを使うユーザーにとって、sectionタグで適切に区切られた文書は読みやすく、
アクセシビリティ向上にも貢献します。
sectionタグの具体的な使い方
実際のHTMLコード例を見てみましょう。
<article>
<h1>HTML5の基本解説</h1>
<section>
<h2>sectionタグとは?</h2>
<p>sectionは文書を意味ごとに分けるためのタグです。</p>
</section>
<section>
<h2>正しい使い方のポイント</h2>
<p>見出しとセットで使うのが基本です。</p>
</section>
</article>
HTMLこのように、
sectionは必ずしも記事全体で使う必要はなく、必要なときに適切に使うことが重要です。
ただし、2025年9月現在、筆者の個人的な見解としては、
世の中の既存のWebメディアやブログにおいて、
いちいちh2やh3を使うたびにsectionで分かれている、というサイトは少ないと思ってます。
これが正解というものがあるわけではないですが、
そのサイトとコンテンツの中身に応じて、sectionタグで分類していくのかどうかを
判断していく必要があると思っています。
まとめ:初心者が覚えておきたいsectionタグのルール
最後に、sectionタグの正しい使い方を整理します。
- 意味のあるコンテンツのまとまりに使う
- 見出し要素(h2など)と一緒に使うのが基本
- divタグの代わりにはしない
- SEO・アクセシビリティ向上に役立つ
初心者のうちからセマンティックなHTMLの書き方を意識しておくと、将来的に大きな差がつきます。
sectionタグを正しく理解し、W3C推奨の構造化されたマークアップを目指しましょう。
レッツ、セマンティック!
