セマンティックとは?意味をわかりやすく解説

Web制作やコーディングを学び始めると、「セマンティック」という言葉を耳にすることが多くなります。

特にHTMLの分野では「セマンティックなHTML」や

「セマンティックコーディング」という言葉がよく出てきますが、

意味がいまいちわからない、という方も多いのではないでしょうか。

本記事では「セマンティック」の意味をやさしく解説し、

セマンティックなHTMLがどのように役立つのか、どのように書けばよいのかを丁寧に説明します。

聞いたことあるけど意味まで知らんので教えてください。

目次

セマンティックとは何か?

「セマンティック」という言葉は、英語の「semantics(意味論)」に由来しています。

簡単に言うと「意味を持つ」「意味的な」という意味を持つ言葉です。

つまり、セマンティックなHTMLとは、

「HTMLタグがその内容を正しく表現するように構造を持たせること」を指します。

単に見た目を作るだけでなく、

HTMLタグそのものが「何を意味するか」を考えてコーディングするのがセマンティックなHTMLの基本です。

セマンティックなHTMLとは?

では「セマンティックなHTML」とはどんなものでしょうか?

まずセマンティックなHTMLとは、タグが意味を持って使われているHTMLのことでしたね。

HTMLタグには、特定の意味を持つタグと、見た目だけを調整するためのタグが存在します。

セマンティックなHTMLでは、

タグを見ただけでその要素が「見出し」「段落」「リスト」「ボタン」といった

役割や内容がわかるように記述することがポイントです。

セマンティックなタグの例

たとえば、HTMLには以下のような「意味」を持ったタグがあります。

  • <header>:ページやセクションの見出し部分に使われる
  • <nav>:ナビゲーション(メニュー)を表す
  • <article>:独立したコンテンツを表す
  • <footer>:ページやセクションのフッター部分に使われる

ほかにももっとたくさんのタグの種類があります。

コード例

たとえば、以下のコードはセマンティックなHTMLの一例です。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>セマンティックHTMLの例</title>
</head>
<body>
    <header>
        <h1>私のブログ</h1>
        <nav>
            <ul>
                <li><a href="#home">ホーム</a></li>
                <li><a href="#about">私について</a></li>
                <li><a href="#contact">お問い合わせ</a></li>
            </ul>
        </nav>
    </header>
    <main>
        <article>
            <h2>セマンティックHTMLとは</h2>
            <p>セマンティックなタグを使うことで、コンテンツの構造が明確になります。</p>
        </article>
    </main>
    <footer>
        <p>© 2024 私のブログ</p>
    </footer>
</body>
</html>
JSX

この例では、<header><nav><article><footer>などのタグを使用し、それぞれのセクションの役割を明確にしています。

セマンティックなコーディングをする理由

ではなぜ、セマンティックなHTMLコーディングが必要とされるのでしょうか?

以下で理由をみていきましょう。

1. SEO(検索エンジン最適化)の向上

セマンティックなHTMLは、検索エンジンのクローラーがページの内容を正確に理解する助けになります。

例えば、検索エンジンは見出しタグである<h1><h2>などを参考にしてページの主要なテーマを判断します。

また、<article><section>などのタグを使うことで、

コンテンツの構造を明確に示し、検索エンジンにとっても読みやすくなります。

このブログもh1やh2は意識的に活用しています。

2. アクセシビリティの向上

セマンティックなコーディングは、

スクリーンリーダー(視覚障がいのある方が使用する音声読み上げソフト)にとっても理解しやすくなります。

例えば、<nav>タグを使ってナビゲーション部分を指定することで、

スクリーンリーダーはそれがメニューであることを認識し、

利用者がよりスムーズに操作できるようになります。

このアクセシビリティは近年かなり重要視されているので必ず意識しておいてください

3. 保守性の向上

セマンティックなHTMLで記述されたコードは、見た目だけでなく、

役割や意味が明確に分かるため、あとからコードを見返したときに理解しやすくなります。

これにより、他の開発者や自分自身が後でコードを修正する際にも、スムーズに対応が可能になります。

セマンティックなHTMLを使うためのヒント

見た目よりも意味を優先する

セマンティックHTMLでは、見た目だけでなくタグの「意味」に注目しましょう。

たとえば、見出しとして使うなら<h1><h6>を選び、段落であれば<p>タグを使います。

これにより、コンテンツの構造が自然に伝わりやすくなります。

コーディングの流れ

  1. コンテンツの構造を考える:見た目を考える前に、ページの各部分の役割や構造を整理します。
  2. 意味に合ったタグを選ぶ<header><main>, <article>などのタグを使い、意味に合った構造を作ります。
  3. スタイルはCSSで調整する:HTMLでは構造を、見た目の調整はCSSに任せることで、セマンティックなコーディングが実現します。

まとめ

セマンティックとは、HTMLにおいて「意味を持たせる」という考え方です。

セマンティックなHTMLを使うことで、SEOやアクセシビリティが向上し、後々の保守もスムーズになります。

また、見た目だけでなく、各要素の「意味」を意識してコーディングすることで、

よりわかりやすく、メンテナンス性の高いHTMLを実現できます。

ぜひ、日頃のコーディングでも意味のあるタグを意識して取り入れてみてください。

あざした

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