htmxとは?初心者にもわかりやすく解説

近年注目を集めているのが、htmx

これは、従来のSPA(Single Page Application)と異なるアプローチで、

HTMLだけでリッチなインタラクションを実現できる軽量ライブラリです。

この記事では、

htmxの始め方や特徴、

代表的な属性(hx-get / hx-swap / hx-target / hx-trigger)などを中心に、

サンプルコード付きでわかりやすく解説します。

htmx?なんかわからんのが出てきた。解説おねしゃす。

目次

htmxとは何か?

htmxとは、HTML extensionsの略で、

HTMLでAjaxやWebSocket的なことを簡単に実装できる」軽量のJavaScriptライブラリです。
従来のように大量のJSコードを書く代わりに、

HTML属性(カスタム属性)を追加するだけで、動的な動作を作り出せます。

特徴は以下のような感じ。

  • HTMLに属性を追加するだけの宣言的な記述
  • フロントエンドの複雑性を抑制
  • サーバーとの通信はシンプルなHTTPリクエストベース
  • バンドルサイズが小さく、パフォーマンスに優れる

htmxの基本構文:hx-get / hx-swap / hx-target / hx-trigger

htmxでは、以下のような属性をHTML要素に追加することで、

JavaScript不要で非同期通信が実現できます。

属性名概要
hx-get指定したURLにGETリクエストを送る
hx-post指定したURLにPOSTリクエストを送る
hx-triggerイベントトリガー(例:クリック時に実行)
hx-targetレスポンスを挿入する対象のDOM要素
hx-swap挿入方法(replace, innerHTML, beforeなど)
<!-- ボタンクリックでGETリクエストし、結果を #result に表示 -->
<button 
  hx-get="message.html" 
  hx-trigger="click" 
  hx-target="#result" 
  hx-swap="innerHTML">
  メッセージを取得
</button>

<div id="result"></div>
HTML

上記コードでは、ボタンをクリックするだけで

/message にGETリクエストを送り、その結果を #result に差し替えます。

これだけで非同期通信が完了します。

HTMLだけ vs htmx:比較してみよう

通常のJavaScriptで同じ処理を行おうとすると、以下のようなコードが必要になります。

JavaScriptでの処理(非htmx)

<button id="btn">メッセージを取得</button>
<div id="result"></div>

<script>
  document.getElementById('btn').addEventListener('click', async () => {
    const res = await fetch('message.html');
    const text = await res.text();
    document.getElementById('result').innerHTML = text;
  });
</script>
HTML

htmxを使った場合(同じ動作)

<button 
  hx-get="message.html" 
  hx-trigger="click" 
  hx-target="#result" 
  hx-swap="innerHTML">
  メッセージを取得
</button>

<div id="result"></div>
HTML

これだけで同じ機能が実現できるのがhtmxの魅力です。
HTML主体のままでUIの動的更新が可能になり、

複雑な状態管理やJSコードの肥大化を防ぐことができます。

htmxの始め方:導入はとても簡単

ステップ1:CDNで読み込む

<script src="https://unpkg.com/htmx.org@2.0.0"></script>
HTML

HTMLの<head><body>内に上記のように追加するだけで、

すぐにhtmxの機能が使えるようになります

ステップ2:htmxのコードを書く

今回のサンプルでは、同じフォルダに「message.html」がある想定です。

message.htmlには下記のような中身が書かれているとします。

message.html
<p>こんにちは、htmx!これは静的ファイルから読み込まれました。</p>
HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>htmxの基本例</title>
  <script src="https://unpkg.com/htmx.org@2.0.0"></script>
</head>
<body>
  <button 
    hx-get="message.html" 
    hx-trigger="click" 
    hx-target="#result" 
    hx-swap="innerHTML">
    メッセージを取得
  </button>

  <div id="result"></div>
</body>
</html>
HTML

このコードでは、buttonがクリックされたとき、

以下のような処理が走るように指定されています。

  1. hx-getで指定されたmessage.htmlの内容を取得する
  2. hx-triggerでclickが指定されているので、このイベントはclickされたら発火する
  3. hx-targetで#resultと指定してあるので、#result要素に対して取得内容が渡される
  4. hx-swapがinnerHTMLなので、取得した内容(レスポンス)は、#result要素にinnerHTMLとして表示される

複雑なJSを書かなくても、ここまでのことができるのは面白いですよね。

htmxは万能か?結論:向かないプロダクトも当然ある

近年注目されているhtmxについて解説しましたが、

htmxは万能という訳ではありません。

以下のようなプロダクトには向かないケースもあります。

  • 大規模な状態管理(Reduxなど)を要する複雑なSPA
  • リアルタイム性が非常に高いアプリ(例:スプレッドシート、Googleマップ、オンラインゲーム、チャット)
  • オフライン対応が必須なモバイルアプリ

また、DOM操作の柔軟性はあくまでHTMLベースの範囲に限定されるため、

高度なUI演出が必要なUIには不向きです。

しかしながら、HTMLだけでこれだけのことができるため、

かなり幅広い範囲で十分現実的な選択肢になり得ます。

もしかすると今後どんどんと広まってくるかもしれないので、

よければ公式ドキュメントなども見つつ学んでみてください。

公式ドキュメント▼

あざした

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次