Tailwind CSSとは?特徴や使い方を分かりやすく解説

Tailwind CSSは、フロントエンド開発者の間で注目を集めているCSSフレームワークです。

独自の思想や柔軟な使い方が特徴で、近年ますます利用者が増えています。

しかし、「どんなフレームワークなのか」「どうやって使うのか」がピンとこない方も多いかもしれません。

この記事では、Tailwind CSSの特徴や使い方を丁寧に解説し、

初めて触れる方にも理解しやすい内容をお届けします。

今日もおねしゃす

目次

Tailwind CSSとは?

Tailwind CSSは、ユーティリティクラスベースのCSSフレームワークです。

これだけでは少し分かりづらいかもしれませんね。

従来のCSSフレームワーク(BootstrapやFoundationなど)は、

ボタンやフォームといったコンポーネントスタイルがあらかじめ用意されています。

一方でTailwind CSSは、細かいスタイルを構成するためのクラスを提供するアプローチを取っています。

ユーティリティクラスとは?

ユーティリティ…クラスってなに?

ユーティリティクラスとは、特定のCSSプロパティに対応した非常に小さな単位のスタイルクラスです。

以下の例を見るとイメージしやすいかもしれません。

例:文字色と背景色を変更

<div class="text-white bg-blue-500">
    Tailwind CSSでスタイルを適用
</div>
HTML
  • text-white: テキストを白色にする
  • bg-blue-500: 背景をブルー系の色に設定する

このようにTailwind CSSでは、細かいスタイリング用クラスを組み合わせてスタイルを作成します。

Tailwind CSSの特徴

Tailwind CSSには、多くのCSSフレームワークと異なる特長があります。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

1. クラス名を直感的に記述できる

Tailwind CSSでは、クラス名がCSSプロパティと対応しているため、直感的に書けます

例えば以下のようなコードでボーダーや余白を設定できます。

<div class="border border-gray-300 p-4">
    ユーティリティクラスを活用
</div>
HTML
  • border: ボーダーを設定
  • border-gray-300: 灰色のボーダーを指定
  • p-4: 余白を16pxに設定(4はデフォルトスケールに基づく)

2. 無駄なCSSファイルを削減できる

Tailwind CSSでは、ユーティリティクラスを直接HTMLに記述するため、

カスタムCSSの記述量が劇的に減少します。

これにより、保守性の高いコードを維持できます。

3. デザインの一貫性が保てる

Tailwind CSSは、デフォルトで設定されたデザインシステム(色、間隔、フォントサイズなど)に基づいています。

これにより、複数人の開発チームでも統一感のあるデザインを保てます

Tailwind CSSの導入方法

Tailwind CSSを使うためには、プロジェクトにインストールする必要があります。

実際に使うにはどうすればいいのでしょうか?

以下の一般的な導入手順を見ながらやってみましょう。

1. 初期設定

まず、プロジェクトを作成します。今回はreactを例にしてみます。

npx create-react-app my-tailwind-app
cd my-tailwind-app
Bash

次に、Tailwind CSSをインストールします。

npm install -D tailwindcss postcss autoprefixer
npx tailwindcss init
Bash

2. 設定ファイルの調整

tailwind.config.jsでカスタマイズを行います。以下は、シンプルな例です。

module.exports = {
  content: [
    "./src/**/*.{js,jsx,ts,tsx}", // Tailwindが適用されるファイル
  ],
  theme: {
    extend: {}, // カスタマイズを追加
  },
  plugins: [],
};
JavaScript

3. CSSファイルにTailwindを適用

CSSファイルでTailwindのベースを読み込みます。

@tailwind base;
@tailwind components;
@tailwind utilities;
CSS

これで準備は完了です!

ReactやNext.jsと組み合わせて、実際にHTMLにクラスを記述するだけでスタイルが適用されます。

Tailwind CSSを使った基本的な例

Tailwind CSSを使った実際の例を見てみましょう。

ボタンのスタイリング

以下のコードは、シンプルなボタンを作成した例です。

<button class="bg-blue-500 text-white font-bold py-2 px-4 rounded hover:bg-blue-700">
    Tailwindのボタン
</button>
HTML
  • bg-blue-500: 背景色
  • text-white: 文字色
  • font-bold: 太字
  • py-2 px-4: 上下8px、左右16pxのパディング
  • rounded: 角を丸くする
  • hover:bg-blue-700: ホバー時の背景色

レスポンシブ対応も簡単

Tailwind CSSでは、モバイルファーストのレスポンシブデザインも簡単に記述できます。

<div class="text-sm md:text-lg lg:text-xl">
    モバイルでは小さめ、PCでは大きめの文字サイズ
</div>
HTML
  • text-sm: 小サイズの文字
  • md:text-lg: 中サイズの画面では大きな文字
  • lg:text-xl: 大画面ではさらに大きな文字

Tailwind CSSのデメリットは?

便利なTailwind CSSですが、デメリットもあります。

  1. 初見ではクラスが覚えにくい
    初めて使う際には、膨大なクラス名を覚えるのに時間がかかります。
  2. HTMLが膨らみやすい
    クラスを直接HTMLに書くため、コードが長く見える場合があります。ただし、@applyディレクティブを使うことで共通のスタイルをまとめられます。

Tailwind CSSを使うべきシーンとは?

Tailwind CSSは、以下のようなシーンで特に効果を発揮します。

  • デザインを素早く構築したいとき
    Tailwindはユーティリティクラスを使って素早くプロトタイプを作成できます。
  • チーム開発
    チームでの開発では、スタイルガイドに従って統一感を保てます。
  • カスタマイズが必要なプロジェクト
    コンポーネントベースのCSSフレームワークに比べ、Tailwindは細かいカスタマイズが容易です。

まとめ

Tailwind CSSは、効率的にスタイルを適用できる革新的なCSSフレームワークです。

その柔軟性やレスポンシブデザインの簡易性から、初心者から上級者まで多くの開発者に支持されています。

「初めてで少し難しそう…」と感じる方も、少しずつ触れてみることでその便利さを実感できるはずです。

この記事をきっかけに、ぜひTailwind CSSを使った開発に挑戦してみてください!

あざした

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