JavaScriptのeveryメソッドの使い方を分かりやすく解説

JavaScriptの配列メソッドにはさまざまな便利なものがありますが、

その中でも「everyメソッド」は、特定の条件がすべての要素に当てはまるかを確認するのに非常に役立ちます。

この記事では、JavaScript初心者向けに「everyメソッド」の使い方をわかりやすく解説していきます。

初心者の方でも理解しやすいように、具体的なコード例を交えて説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

おねしゃす

目次

everyメソッドとは?

「everyメソッド」は、配列内のすべての要素が指定した条件に一致するかを確認するメソッドです。

このメソッドは、配列が条件をすべて満たす場合に「true」を返し

1つでも条件に当てはまらない要素がある場合は「false」を返します

簡単に言うと、配列の”全要素”が「これを満たしているかな?」と一括でチェックする便利なメソッドです。

everyメソッドの基本的な構文

everyメソッドの基本的な構文は以下のようなイメージです。

配列.every(コールバック関数)
JavaScript
  • 配列:チェックしたい配列。
  • コールバック関数:各要素に対して実行される関数。この関数は、各要素に対してtruefalseを返すように作成します。

コールバック関数の引数

コールバック関数は以下の3つの引数を受け取ることができます。

  1. currentValue:現在処理している配列の要素。
  2. index(任意) :現在処理している要素のインデックス。
  3. array(任意):メソッドを実行している配列。

ただし、一般的には最初の引数のみ使われることが多いです

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

const allPositive = numbers.every((number) => number > 0);

console.log(allPositive); // true
JavaScript

この例では、numbers配列のすべての要素が0より大きいかを確認しています。

everyメソッドは、すべての要素が条件に一致する場合にtrueを返すため、

この場合はtrueが出力されます。

例2:1つでも条件を満たさない場合

次に、1つでも条件に当てはまらない要素がある場合の動作を確認してみましょう。

const numbers = [1, -2, 3, 4, 5];

const allPositive = numbers.every((number) => number > 0);

console.log(allPositive); // false
JavaScript

ここでは、配列内に-2という負の数が含まれています。

そのため、allPositivefalseとなります。

everyメソッドは、最初に条件を満たさない要素が見つかった時点で処理を終了し、falseを返します。

例3:オブジェクトのプロパティをチェックする

everyメソッドは、配列がオブジェクトの要素であっても使うことができます。

例えば、すべてのオブジェクトが特定のプロパティを持っているかどうかを確認する場合です。

const users = [
  { name: 'Alice', age: 25 },
  { name: 'Bob', age: 30 },
  { name: 'Charlie', age: 35 }
];

const allHaveAge = users.every((user) => user.age !== undefined);

console.log(allHaveAge); // true
JavaScript

この例では、users配列内のすべてのオブジェクトにageプロパティがあるかどうかをチェックしています。

全てのオブジェクトにageが存在するため、trueが返されます。

everyメソッドを使う際の注意点

everyメソッドを利用する場合は、気を付けるべき点があります。

空の配列に対しての動作

everyメソッドは、空の配列に対して実行した場合、常にtrueを返します。

これは、すべての要素が条件を満たしていないわけではないためです。

const emptyArray = [];

const result = emptyArray.every((element) => element > 0);

console.log(result); // true
JavaScript

この挙動は少し直感的ではないかもしれませんが、

空の配列に対して「すべての要素が条件を満たしているか?」という問いに対して、

違反する要素がないためtrueと判断されます。

早期終了の利点

everyメソッドは、条件を満たさない要素が見つかった時点で処理を中断します。

これは、パフォーマンスを考えたうえでの判断かなと思います。

例えば、大量のデータを扱う場合、不要なチェックを避けることで処理速度が改善されます

無駄がないようにしてるんやね

まとめ

JavaScriptのeveryメソッドは、

配列内のすべての要素が特定の条件を満たしているかを簡単に確認するのに役立つ便利なメソッドです。

配列のすべての要素を一括でチェックでき、特に条件が複数要素にまたがる場合に非常に効率的です。

この記事で紹介したサンプルコードを参考にしながら、ぜひ実際に自分のコードで使ってみてください。

配列操作の理解を深めることで、より効率的で読みやすいコードを書くことができるようになります。

今後もぜひさまざまなメソッドを学びながら、JavaScriptのスキルを高めていきましょう。

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