Excelの「このファイルは破損しています」が出たときの対処法

朝イチで昨日の続きのExcelファイルを開こうとしたら、

「このファイルは破損しているため、開くことができません」というメッセージが表示された――。

業務でExcelを使っている方なら、この瞬間の冷や汗は想像がつくと思います。

でも、このメッセージが出たからといって、データが完全に消えてしまったとは限りません。

ExcelやWindowsには復旧の手段がいくつか用意されていますので、焦らず順番に試していきましょう。


目次

まず落ち着いて確認してほしいこと

「破損しています」と表示されても、実はファイル自体は壊れていないケースがあります。

修復の手順に進む前に、以下の2つだけ先に確認してみてください。

ひとつめは、ファイルの保存場所です。

社内の共有フォルダやクラウドストレージ(OneDriveやSharePointなど)に保存しているファイルの場合、ネットワーク接続が不安定なだけで「破損」と表示されることがあります。Wi-Fiを切って有線LANに切り替えたり、ファイルをいったんデスクトップにコピーしてから開き直すだけで解決する場合があります。

ふたつめは、ファイルの拡張子です。

本来「.xlsx」であるべきファイルが、

メールの添付やダウンロードの過程で「.xls」や「.zip」に変わってしまっていることがあります。

ファイル名の末尾を確認して、正しい拡張子に戻すだけで開ける場合もあります

この2つで解決しなかった場合は、次の対処法に進んでください。


対処法① 「開いて修復」機能を使う

Excelには、破損したファイルを修復しながら開く機能が標準で備わっています。まず最初に試すべきはこれです。

手順としては、Excelを起動して「ファイル」→「開く」→「参照」と進み、対象のファイルを選択します。ここでポイントなのが、「開く」ボタンをそのままクリックしないことです。「開く」ボタンの右側にある小さな▼(矢印)をクリックすると、メニューが出てきます。そこから「開いて修復する」を選んでください。

すると「修復」と「データの抽出」の2つの選択肢が表示されます。まずは「修復」を試してください。これでファイルの構造ごと復元できる可能性があります。

「修復」でうまくいかなかった場合は、もう一度同じ手順で「データの抽出」を選んでみてください。書式や数式は失われますが、セルに入っている値(数値や文字列)だけでも取り出せることがあります。業務データの場合、値さえ残っていればなんとかなるケースは多いので、ここは覚えておいて損はありません。


対処法② 自動回復ファイルを探す

Excelには、作業中のファイルを一定間隔で自動保存する「自動回復」という機能があります。初期設定では10分おきに保存されているので、直前の状態に近いバックアップが残っている可能性があります。

確認方法は、Excelを起動して「ファイル」→「情報」と進むと、「ブックの管理」という項目があります。ここに「(保存しないで終了)」と書かれた自動回復ファイルが表示されていれば、クリックするだけで開けます。

表示されていない場合でも、自動回復ファイルの保存フォルダを直接確認することができます。保存場所は「ファイル」→「オプション」→「保存」の中にある「自動回復用ファイルの場所」に書かれていますので、そのパスをエクスプローラーに貼り付けて開いてみてください。拡張子が「.xlsb」や「.tmp」のファイルが見つかれば、それが自動回復ファイルです。


対処法③ 「以前のバージョン」から復元する

これはExcelの機能ではなく、Windowsの機能です。ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「以前のバージョン」タブを確認してみてください。

Windowsのファイル履歴やシステムの復元ポイントが有効になっていれば、破損する前の時点のファイルが一覧に表示されます。日時を確認して、壊れる前のバージョンを選んで「復元」を押せば、その時点の状態に戻せます。

ただし、この機能はWindowsの設定で「ファイル履歴」が有効になっていることが前提です。会社のPCであれば情シス部門がオンにしてくれている場合もありますが、無効になっていると一覧に何も表示されません。もし何も出てこなかった場合は、次の方法を試してみてください。


対処法④ Excel Onlineで開いてみる

意外と知られていませんが、デスクトップ版のExcelで「破損」と表示されたファイルでも、ブラウザ版のExcel Online(Microsoft 365のWeb版)では問題なく開けることがあります。

ファイルをOneDriveにアップロードして、ブラウザからアクセスするだけです。Excel Onlineはデスクトップ版とは異なるファイルの読み込み方式を使っているため、軽微な破損であればそのまま表示できるケースがあります。

開くことができたら、「名前を付けて保存」で新しいファイルとしてダウンロードし直せばOKです。会社でMicrosoft 365を契約していれば追加費用なしで使えますので、試してみる価値はあります。


それでもダメなときは

ここまでの方法をすべて試しても開けない場合は、ファイルが深刻に破損している可能性が高いです。

この段階で無理に自分でなんとかしようとするよりも、社内の情シス部門に相談するのがおすすめです。会社のサーバーにバックアップが残っている場合もありますし、情シス側で専用の復旧ツールを持っていることもあります。相談するときは「いつ頃まで正常に開けていたか」「どこに保存していたファイルか」を伝えると、対応がスムーズになります。


今後のための予防策

同じことが起きたときに被害を最小限にするために、2つの設定を確認しておくことをおすすめします。

ひとつめは、自動回復の保存間隔を短くすることです。「ファイル」→「オプション」→「保存」で、「自動回復用データの保存間隔」を初期値の10分から5分程度に変更しておくと、万が一のときに失うデータの量を減らせます。

ふたつめは、OneDriveやSharePointへの自動保存を有効にすることです。Excel画面の左上にある「自動保存」のトグルをオンにしておけば、変更のたびにクラウドに保存されるので、ローカルファイルが壊れてもクラウド側からバージョン履歴をたどって復元できます。

どちらも1分で終わる設定なので、今のうちにやっておくと安心です。


まとめ

Excelで「ファイルが破損しています」と表示されたら、まずはネットワークの問題や拡張子の間違いでないかを確認し、そのあとは「開いて修復」→「自動回復ファイル」→「以前のバージョン」→「Excel Online」の順に試してみてください。これだけで多くのケースは復旧できます。

それでもダメなら情シスに頼る。

そして復旧できたら、自動保存の設定を見直して次に備える。

この流れを覚えておけば、突然のファイル破損にも落ち着いて対処できるはずです。

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