DDoS攻撃とは?仕組み・被害と、サイトを守るための対策をわかりやすく解説

ニュースで「サイバー攻撃でシステム停止」という言葉を、よく目にするようになりました。

大企業や病院、身近な食品メーカーまでもが被害に遭い、私たちの生活にも影響が及んでいます。

その中でも、Webサイトやサービスを「アクセスできない状態」に追い込むのが、今回テーマにするDDoS(ディードス)攻撃です。

この記事では、DDoS攻撃の仕組みと被害、そして自分のサイトを守るための対策までを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

名前は聞くけど、DDoSって結局なんなん?自分にも関係あるんかな…

目次

この記事の対象読者

  • DDoS攻撃が何なのかざっくり知りたい方
  • 自分のサイトやブログが心配な方
  • サイバー攻撃の「今」を知っておきたい方
  • サイトを守るために何から始めればいいか迷っている方

相次ぐサイバー攻撃、もう他人事ではない

まず、近年の状況を少しだけ振り返ってみましょう。

2022年には、大阪の総合病院がランサムウェア攻撃を受け、電子カルテが止まって外来診療が停止する事態になりました。

2024年には、KADOKAWA・ドワンゴがランサムウェア攻撃を受け、「ニコニコ」などのサービスが長期間停止し、約25万人分もの個人情報が流出しました。

2025年にはアサヒグループが攻撃を受けて受注・出荷システムが止まり、2026年にはニチレイへのサイバー攻撃で冷凍食品の出荷などに影響が出て、外食チェーンやスーパーの品ぞろえにまで波及しました。

これらの多くはDDoSとは異なるランサムウェアなどの攻撃ですが、共通して言えることがあります。

それは、攻撃の標的が大企業から病院・生活インフラまで広がり、誰にとっても他人事ではなくなっているということです。

さらに近年は、こうした攻撃が「特別な技術を持つ人だけのもの」ではなくなっています。

2024年には、海外の攻撃代行サービスを使ってDDoS攻撃を行ったとして、当時中学生だった少年が書類送検や児童相談所への通告を受ける事案が警察庁から発表されました。

専門知識のない個人でも、軽い気持ちで「加害者」になれてしまう時代だということです。

そして裏を返せば、個人や小さなサイトが標的になることも、決して珍しくないということでもあります。

「自分なんて狙われない」とは言い切れないからこそ、個人でも備えが必要なのです。

Webセキュリティの重要性は、年々増しているのです。

今回は上記でもふれた「DDoS攻撃」について、そのおおまかな手法と対策を紹介します。

まずは”敵を知る”ことが大事

DDoS攻撃とは?

DDoS攻撃とは、大量のアクセスを一斉に送りつけて、サーバーをパンクさせる攻撃です。

正式には「分散型サービス妨害攻撃(Distributed Denial of Service)」と呼ばれます。

イメージとしては、小さなお店の入口に一度に何万人も押し寄せて、本当の客が入れなくなる状態に近いです。

サーバーが処理しきれなくなると、サイトは表示できなくなり、サービスは停止に追い込まれます。

「DoS」との違いは“分散”

似た言葉に「DoS攻撃」がありますが、これは1か所から攻撃するものです。

DDoSは、乗っ取った多数の機器からあちこちに分散して一斉に攻撃するため、防ぐのが難しく、被害も大きくなりやすいのが特徴です。

DoS攻撃は、1体のスタンド攻撃でオラオラ殴りまくる的なイメージ

なぜ危険なのか

ランサムウェアと違い、DDoS攻撃はデータを盗んだり暗号化したりするわけではありません。

ですが、サービスが止まること自体が大きな損害になります。

販売の機会を失い、ユーザーの信頼も損なわれ、復旧対応にも人手とコストがかかります。

「誰でも加害者になりうる」時代の怖さ

もう一つ、近年の怖さがあります。

それは、こうした攻撃を仕掛けるための違法な手段が以前より身近に存在し、専門知識のない人でも簡単に手を出せてしまう状況が広がっていることです。

もちろん、DDoS攻撃を行うことは犯罪です。

実際に、軽い気持ちで手を出した人が摘発・逮捕された例も少なくありません。

「知らなかった」では済まされないという意味でも、正しい知識を持っておくことが大切です。

また、自分の端末が乗っ取られ攻撃に利用される場合もあるため、

端末の持ち主(たとえばあなた)に悪意ある攻撃の意志がなくとも、注意が必要です。

手軽にできてしまうから広がってるんやな…。ほな、守る側はどうしたらええの?

DDoS攻撃からサイトを守るには

DDoS対策の基本は、一つの方法に頼らない「多層防御」です。

代表的な対策を見ていきましょう。

①CDNで負荷を分散・吸収する

CDNは、世界中に分散したサーバーでアクセスを受け止める仕組みです。

大量のアクセスを分散して吸収できるため、元のサーバーへの負荷を和らげられます。

②WAFで不正なアクセスをブロックする

WAF(ワフ)は、Webサイトへの通信を監視し、不正なアクセスを見分けて遮断する仕組みです。

攻撃と思われる通信をふるいにかけ、正規の利用者だけを通す役割を果たします。

③レート制限・自動遮断で異常を止める

短時間に異常な数のアクセスがあった場合、その通信を制限したり自動的に遮断したりする対策です。

「明らかにおかしいアクセス」を早い段階で止めることで、被害の拡大を防ぎます。

④常時監視とバックアップ

攻撃をいち早く検知するための常時監視と、いざというときの備えとなるバックアップも欠かせません。

ただ、これらを個人がすべて自前で用意するのは、現実的には難しいのも事実です。

レンタルサーバー選びも、立派なDDoS対策

そこで個人や小規模サイトにとって現実的なのが、対策があらかじめ備わったレンタルサーバーを選ぶという方法です。

専門知識がなくても、サーバー会社の対策にそのまま乗れるのが大きなメリットです。

たとえば国内で定番のエックスサーバーでは、DDoS攻撃への対策サービスが標準で用意されています。

大量の不正アクセスを検知すると自動的に遮断する仕組みが備わっており、さらにWAFも標準で使えます。

Web改ざん検知や自動バックアップといった機能もあり、個人でも堅い守りに乗れるのは安心材料です。

「自分でこまかい設定をするのは不安」という方こそ、こうした標準対策の手厚いサーバーを選んでおくとよいでしょう。

まとめ

DDoS攻撃は、大量アクセスでサービスを止めてしまう攻撃です。

サイバー攻撃が身近になった今、規模の大小にかかわらず、備えは他人事ではありません。

対策の基本は多層防御ですが、個人なら対策の整ったレンタルサーバーを選ぶだけでも、守りは大きく変わります。

できるところから、一歩ずつ備えていきましょう。

なるほど、まずは対策がしっかりしたサーバーを選ぶことから始めるわ。ありがとう!

よくある質問

個人のブログや小さなサイトも、DDoS攻撃の対象になりますか?

なり得ます。攻撃は規模の大小を問わず行われるため、「小さいから狙われない」とは言い切れません。標準で対策のあるサーバーを使うなど、基本の備えをしておくと安心です。

DDoS攻撃とランサムウェアは何が違うのですか?

DDoSはサービスを止める(使えなくする)攻撃で、ランサムウェアはデータを暗号化して身代金を要求する攻撃です。狙いが「停止」か「データ」かという点が大きく異なります。

もしDDoS攻撃を受けたら、どうすればいいですか?

まずは契約しているサーバー会社やセキュリティの窓口に相談しましょう。個人が自力で対処するのは難しいため、対策サービスを持つ事業者に任せるのが基本です。

自分が知らないうちに、攻撃に加担してしまうことはありますか?

あり得ます。自分の端末がウイルスに感染すると、攻撃の“踏み台”として悪用される場合があります。OSやソフトを最新に保ち、ウイルス対策をしておくことが予防になります。

小さなサイトは、何から対策を始めればいいですか?

まずはWAFなどの対策が標準で備わったサーバーを選び、その機能を有効にすることから始めるのがおすすめです。あわせて、ソフトを最新に保つ基本も忘れずに。

参考リンク

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