構造化マークアップをする方法とは?初心者向けに仕組み・書き方・検証まで解説

検索結果でときどき見かける、星評価やパンくずリスト、サイト名つきの目立つ表示。

「ああいうのって、どうやって出しているんだろう?」と気になったことはありませんか。

その多くは「構造化マークアップ(構造化データ)」という仕組みによって実現されています。

名前だけ聞くと難しそうですが、やっていること自体はシンプルです。

この記事では、構造化マークアップとは何か、なぜ必要なのか、そして実際にどうやって設定・検証するのかまでを、初心者の方にもわかるように順を追って解説します。

あわせて、近年大きく変わった「FAQ・HowToのリッチリザルト終了」といった最新仕様も正確にお伝えします。

目次

構造化マークアップ(構造化データ)とは?

構造化マークアップとは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい決まった形式で記述する仕組みのことです。

記述されたデータそのものは「構造化データ」と呼ばれ、両者はほぼ同じ意味で使われます。

たとえば、あるページに「2,980」という数字が書かれていても、人間は前後の文脈から「これは商品の価格だ」と判断できますが、検索エンジンにとっては「ただの数字」にしか見えないことがあります。そこで「これは価格です」「これは商品名です」「これはレビューの星評価です」といったように、情報の種類をタグづけして伝えるのが構造化マークアップです。

この仕様は「schema.org(スキーマ・ドット・オーグ)」という、Googleやマイクロソフトなどが共同で策定している共通ルールに沿って書きます。決められた語彙(ボキャブラリー)を使うことで、どの検索エンジンにも同じ意味として伝わるようになっています。

なぜ構造化マークアップが必要なのか|メリット

構造化マークアップを行う主なメリットは、次の3つに整理できます。

1. 検索エンジンがコンテンツを正確に理解しやすくなる

ページの各要素が「何を意味するのか」を明示することで、検索エンジンのクローラーがコンテンツの内容をより正確に把握できるようになります。これは、サイトの内容を意図したとおりに伝えるうえで役立ちます。

2. リッチリザルトとして表示される可能性がある

リッチリザルトとは、通常の検索結果(タイトル・URL・説明文)に加えて、星評価やパンくず、画像などの追加情報が表示される、より目立つ検索結果のことです。構造化データを正しく設定し、Googleが対応している種類であれば、リッチリザルトとして表示される可能性があります。視認性が高まることで、クリック率(CTR)の向上が期待できます。

ただし、構造化データを設定したからといって必ずリッチリザルトに表示されるわけではありません。表示するかどうかは最終的にGoogleのアルゴリズムが判断します。

3. 検索結果での視認性向上が、間接的にSEOへ寄与する

ここは誤解の多いポイントなので、はっきりさせておきます。構造化マークアップそのものに、検索順位を直接引き上げる効果はありません。構造化データはランキング要因(順位を決める直接の評価項目)ではなく、あくまで「内容を正確に伝える」ための仕組みです。

とはいえ、リッチリザルトによってクリック率が上がったり、クローラーがコンテンツを理解しやすくなったりすることは、結果としてサイトの評価やアクセスにプラスに働く可能性があります。つまり「順位が直接上がる魔法」ではなく、「検索体験を整える土台づくり」と捉えるのが正確です。

構造化データの3つの記述形式|推奨はJSON-LD

構造化データの書き方には、主に次の3つの形式があります。

  • JSON-LD:JavaScriptの記法でまとめて記述する形式。HTMLの本文とは独立して書けるため、管理がしやすい。
  • Microdata:HTMLタグの中に属性として直接書き込む形式。本文と混在するため管理がやや煩雑。
  • RDFa:HTML5の属性として記述する形式。こちらも本文中に書き込むタイプ。

このうちGoogleが推奨しているのはJSON-LDです。実装と管理が最も容易であることが理由とされており、これから構造化マークアップを始めるなら、迷わずJSON-LDを選んでおけば問題ありません。本記事でもJSON-LDを前提に解説します。

代表的な構造化データの種類

構造化データには多くの種類(タイプ)があります。ブログやWebサイトでよく使われる代表的なものを挙げると、次のとおりです。

  • Article(記事):ブログ記事やニュース記事であることを伝える。
  • BreadcrumbList(パンくずリスト):サイト内での階層・位置を伝える。検索結果のパンくず表示に対応。
  • Organization(組織):運営者・会社の情報を伝える。
  • Product(商品):商品名・価格・在庫などのECサイト向け情報。
  • Review/AggregateRating(レビュー・評価):星評価などの口コミ情報。

どの種類が自分のサイトに合うかは、ページの内容によって変わります。Googleが対応している構造化データの一覧と、それぞれの表示イメージは、Google検索セントラルの「検索ギャラリー」で確認できます。

【実践】構造化マークアップをする3つの方法

ここからは、実際に構造化マークアップを行う方法を3つ紹介します。ご自身のスキルや環境に合わせて選んでください。

方法1:直接コードを書く(JSON-LD)

もっとも基本的な方法は、JSON-LD形式のコードを自分で書き、ページの<head>内などに設置する方法です。たとえば、運営組織を伝えるOrganizationの簡単な例は次のようになります。

JavaScript
<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Organization",
  "name": "サイト名・会社名",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png"
}
</script>
JavaScript

このように、種類(@type)に応じて必要な項目(プロパティ)を埋めていきます。自由度が高い一方で、手作業のため記述ミスが起きやすい点には注意が必要です。設定後の検証は必ず行いましょう(後述)。

方法2:構造化データマークアップ支援ツールを使う

コードを一から書くのが不安な場合は、入力フォームに沿って項目を埋めるだけでコードを生成してくれるツールを使う方法があります。

画面の案内に従って必要な情報を入力すれば、JSON-LDのコードが出力されるため、それをページに貼り付けるだけで設置できます。

記述ミスを減らしやすく、構造化データの構造を学ぶ入り口としても役立ちます。

方法3:WordPressのテーマ・プラグインで自動化する

WordPressを使っている場合、もっとも手軽なのがこの方法です。

多くのSEO対応テーマやSEO系プラグインには、記事・パンくず・組織などの構造化データを自動で出力する機能が備わっています。

設定画面で運営者情報などを入力しておくだけで、各ページに適切な構造化データが自動で付与されます。

専門知識がなくても導入でき、ページごとに手作業する必要もないため、初心者の方や記事数の多いサイトにはこの方法がおすすめです。

ただし、テーマとプラグインの両方が同じ構造化データを出力すると重複してしまうことがあるため、どちらか一方に役割を任せるよう整理しておくと安心です。

設定後は必ず検証する|2つの公式ツール

構造化データは、設置して終わりではありません。

記述に誤りがあると正しく認識されないため、設定後は必ず検証ツールでチェックしましょう。代表的なのは次の2つです。

  1. リッチリザルト テスト:設定した構造化データがGoogleのリッチリザルトの対象になっているか、表示に問題がないかを確認できるGoogle公式ツール。
  2. スキーマ マークアップ検証ツール(Schema Markup Validator):構文がschema.orgの規格に沿って正しく書けているかを確認できるツール。

ざっくり言うと、リッチリザルトテストは「Googleの検索結果でどう見えるか」に特化しており、スキーマ検証ツールは「構文として正しいか」を幅広くチェックできます。両方を使い分けると、エラーを見逃しにくくなります。あわせて、Google Search Consoleの「拡張」レポートでも、サイト全体の構造化データの状況やエラーを継続的に確認できます。

知っておきたい最新動向|FAQ・HowToのリッチリザルトは終了している

構造化マークアップを調べると「FAQを設定すると検索結果に質問と回答が並んで表示される」「HowToで手順が表示される」といった解説を見かけますが、これらは現在では当てはまりません

仕様が大きく変わっているため、古い情報に注意が必要です。

経緯を整理すると、Googleは2023年8月にFAQ(FAQPage)のリッチリザルトを「よく知られた政府系・医療系サイト」に限定し、HowToのリッチリザルトは同年9月をもって廃止しました。

その後も縮小の流れは続き、近年ではFAQリッチリザルトのサポート自体が段階的に終了し、Search Consoleのレポートやリッチリザルトテストの対象からも外れていく方向にあります。

加えて2026年1月以降には、利用の少ない一部の構造化データタイプ(練習問題や栄養成分など)のサポート終了も進められています。

つまり、現時点で「FAQやHowToを構造化データ化すれば、検索結果に目立つ形で表示される」とは考えないほうが正確です。

なお、すでに設置済みのこれらの構造化データを、あえて急いで削除する必要はありません。

使われていない構造化データがあっても検索上の問題にはならないとされています。

最新の対応状況は、必ずGoogle検索セントラルの公式ドキュメントで確認するようにしましょう。

検索結果でレビューの星とかが出るやつかと思ってたけど、終わっている(いく)のね。

構造化マークアップでやりがちな失敗・注意点

最後に、初心者がつまずきやすいポイントをまとめます。

  • 記述ミス・必須項目の漏れ:カッコの閉じ忘れや必須プロパティの不足は、よくあるエラーの原因です。検証ツールでのチェックを習慣にしましょう。
  • ページに存在しない内容をマークアップする:ユーザーに見えていない情報や、実際のコンテンツと異なる内容をマークアップするのは、Googleのガイドライン違反にあたります。あくまでページに表示されている内容に対応させましょう。
  • 構造化データの重複:テーマとプラグインが同じ種類を二重出力していないか確認しましょう。
  • 「設定すれば順位が上がる」と期待しすぎる:前述のとおり、構造化データは直接の順位アップ施策ではありません。役割を正しく理解して使うことが大切です。

まとめ

構造化マークアップは、ページの内容を検索エンジンに正確に伝えるための仕組みです。

直接順位を上げるものではありませんが、コンテンツの理解を助け、リッチリザルトを通じて検索結果での視認性を高める土台になります。

これから始めるなら、記述形式はGoogle推奨のJSON-LDを選び、WordPressならテーマやプラグインの自動出力を活用するのが手軽です。

設定後はリッチリザルトテストとスキーマ検証ツールで必ずチェックし、FAQ・HowToのように仕様が変わった項目については、Google公式の最新情報を確認しながら進めていきましょう。

まずは自分のサイトに合う種類を1つ設定し、正しく認識されるかを確かめるところから始めてみてください。

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