jQueryとは?わかりやすく解説【使い方・現在のトレンド・今後の展望まで】

「jQueryって聞いたことあるけど、何のことだろう?」

という方はかなり多いと思います。

プログラミングを学び始めたばかりの方には少し馴染みが薄いかもしれませんが、

実はjQueryは長年にわたってWebサイト制作の現場で使われ続けてきた、非常に実績ある技術です。

この記事では、jQueryの基本的な概念から実際の使い方、

そして2025年現在のトレンドや今後どうなっていくのかまで、できるだけわかりやすく解説していきます。


目次

jQueryとは何か、一言で言うと?

jQueryは、JavaScriptをもっと簡単に書けるようにしてくれるツール(ライブラリ)です。

ここで言う「ライブラリ」というのは、

よく使う機能をあらかじめまとめて用意しておいてくれたパーツ集のようなものです。

料理で例えると、一から出汁を取るのではなく、市販の出汁パックを使って時短するようなイメージです。

JavaScriptは本来、少し複雑な書き方をしなければいけない場面が多いのですが、

jQueryを使うとそれをグッとシンプルに書けるようになります。

たとえば、ページ上のボタンをクリックしたら何かが動く、

という処理をするとき、素のJavaScriptではかなりの行数が必要でも、jQueryなら数行でスッキリ書けてしまいます。

jQueryは2006年にアメリカのエンジニア、ジョン・レジグ氏によって開発されました。

「Write less, do more(少ないコードで多くを実現する)」というコンセプトを掲げており、

その名の通り少ないコード量でWebサイトに動きをつけられることが最大の魅力です。


jQueryで何ができるの?

jQueryが得意とする処理はいくつかありますが、特によく使われるのは以下のような場面です。

ページに動きをつける(アニメーション)

ページを開いたときにふわっと要素が表示される、ボタンをクリックすると滑らかにスクロールする、といった動きを簡単に実装できます。

要素の表示・非表示を切り替える

よくあるのが「アコーディオンメニュー」と呼ばれる、クリックすると下にコンテンツが展開するUIです。jQueryなら数行で作れてしまいます。

ユーザーの操作に反応する(イベント処理)

ボタンをクリックしたとき、マウスを乗せたとき、フォームに入力したときなど、ユーザーの操作をトリガーにして何かを実行する処理が書きやすくなります。

サーバーと通信する(Ajax)

ページをリロードせずに、裏側でサーバーからデータを取得して画面の一部だけを更新する、いわゆる「Ajax通信」もjQueryで書けます。


jQueryの書き方を少し見てみよう

「コードはちょっと難しそう…」という方も多いと思いますが、簡単な例を見てみましょう。比較すると、jQueryがいかにシンプルかが伝わると思います。

ボタンをクリックしたらテキストを変える、という処理を素のJavaScript(バニラJS)とjQueryそれぞれで書いた例です。

素のJavaScriptで書いた場合

javascript

JavaScript
document.getElementById('myButton').addEventListener('click', function() {
  document.getElementById('myText').textContent = 'クリックされました!';
});
JavaScript

jQueryで書いた場合

javascript

JavaScript
$('#myButton').click(function() {
  $('#myText').text('クリックされました!');
});
JavaScript

どちらも同じ動作をしますが、jQueryの方がスッキリしていて読みやすいですよね。jQueryでは $() という記号を使って、HTMLの要素を取得して操作するのが基本的な書き方になっています。

また、jQueryを使うにはまずHTMLファイルの中にjQueryを読み込む一行を追加する必要があります。以下のように書くのが最も手軽です。

HTML
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js"></script>
HTML

CDN(インターネット上にあるjQueryのファイル)を読み込む方法で、これを書くだけですぐにjQueryが使えるようになります。


2025年現在のトレンド:正直に言うと「現役だけど主流ではない」

さて、気になる現在のトレンドについてお話しします。

よくネット上で「jQueryはオワコン」という声を目にしますが、実際のところはどうなのでしょうか?

まず数字で見てみると、W3Techsの調査によると、2025年時点でも上位1000万サイトのうち約77.8%でjQueryが使用されています。これはかなりの普及率です。 参考:Docker

一方で、近年はReactやVue.jsといったモダンなフレームワークが勢いを増しており、jQueryの使用は減少傾向にあります 参考:Techcareer

現場の声に近い実感としては、「使っているサイトはまだ山ほどあるが、新規開発ではjQueryを選ぶ機会が減ってきた」というのが正直なところです。

フリーランスのWebエンジニアの間でも、納期が短い小規模サイトや1ページもののLPでは、Reactを使うまでもなく、jQueryでさっと組んだ方が早い場面もあるという声があります。 参考:Zone-web

なぜ「オワコン」と言われるようになったのか

jQueryが登場した2006年当時、ブラウザごとに動作が違ったり、

JavaScriptの書き方が複雑だったりと、開発者を悩ませる問題が山積みでした。

jQueryはそれらをまとめて解決してくれる画期的なツールだったわけです。

ところが、その後の技術進歩でいくつかの状況が変わりました。

まず、ブラウザ自体の性能と標準化が進みました。

かつてはブラウザ間の互換性を担保するためにjQueryが必要でしたが、

現代のブラウザではその多くが必要なくなっています。

次に、ReactやVue.jsといったフレームワークが登場し、大規模なWebアプリケーション開発の主流になりました。

これらのフレームワークは状態管理やコンポーネントベースの開発など、

より複雑な開発環境に対応できる機能を提供しており、

大規模プロジェクトではjQueryより適しているといえます。 参考:Techcareer

じゃあjQueryはもう学ぶ必要はないの?

これはよく聞かれる疑問ですが、一概に「必要ない」とは言い切れません。

Web制作の現場ではまだまだ現役で使われており、

アコーディオンメニューやスムーススクロール、ポップアップといった機能を実装するには十分に便利なツールです。

特に、既存のサイトの改修・保守を担当する場面では、jQueryの知識は今でも必要とされます。

WordPressのテーマやプラグインにもjQueryが組み込まれているものは多く、完全に無縁になるわけではないのです。


ReactなどモダンJSフレームワークとの違いは?

混乱しがちな部分なので、簡単に整理しておきます。

jQueryReact / Vue.js
登場時期2006年2013年〜(React)/ 2014年〜(Vue)
主な用途シンプルなDOM操作・UI効果大規模アプリ・複雑なUI構築
学習コスト低い(始めやすい)中〜高(概念の理解が必要)
向いているもの企業サイト・LP・WordPressサイトWebアプリ・SPAなど
現在のトレンド下降傾向だが現役上昇傾向・開発の主流

ReactやVue.jsは「アプリを作るための仕組み」で、

jQueryは「Webページに動きをつけるための道具」と捉えると、役割の違いがわかりやすいかもしれません。

小規模なプロジェクトであればjQueryでも十分ですが、

大規模なプロジェクトではReactやVue.jsなどのフレームワークが適しています。


今後のjQueryはどうなる?正直な予測

将来の話をすると、専門家の間でも意見が分かれますが、傾向としては以下のように考えられています。

完全になくなることはないが、主流に戻ることもない

レガシーシステムの保守や小規模プロジェクトにおけるjQueryの価値は健在ですが、ウェブ開発の主流としてはReactやVue.jsに置き換わっており、今後はニッチな領域での利用に限られていくと予想されています。

バージョンアップも続いており、2024年末にはひっそりとv3.7.1がリリース されました。積極的に新機能が追加されるわけではありませんが、安定して使い続けられる状態は維持されています。

「最初の一歩」としての価値はまだある

jQueryはJavaScriptよりも書きやすく、挫折しにくいという特徴があります。

プログラミングの入門として触れてみるには今でも悪くない選択です。

その後でJavaScriptやReactに進む流れも十分あり得ます。


まとめ:jQueryはどう付き合えばいい?

改めて整理すると、jQueryとは「JavaScriptをシンプルに書けるようにしたライブラリ」で、長年Webサイト制作の現場を支えてきた技術です。

2025年現在、世の中の多くのサイトでまだ使われているのは事実ですが、新規プロジェクトの主流はReactなどのモダンフレームワークに移っています。

こんな人にはjQueryの知識が役立ちます

  • WordPressでサイト制作・カスタマイズをしている方
  • 既存サイトの改修・保守を担当している方
  • プログラミング入門として動きのあるページを作ってみたい方

こんな場面ではモダンJSフレームワークを選ぶべき

  • これから新しくWebアプリを作りたい方
  • エンジニアとしてのキャリアを積んでいきたい方
  • 大規模なシステム開発に携わる予定がある方

jQueryは「古いけど消えない技術」として、Webの世界に長く居続けると思われます。

目的に合わせて上手く付き合っていくのが、現時点での賢いスタンスと言えるでしょう。

あざした

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